野菜不足に青汁はどのくらいの効果が期待できるのか?


b6e1fc89922eedf52ed25503fbc5149f_m「健康のために野菜を毎日摂りましょう」というキャッチコピーをあちこちで見かけるようになりましたね。これは農林水産省が提唱している「食事バランスガイド」が広まったことにより、スーパーや飲食店などが一日に必要な食事の量を提示できるようになったからなんです。

特に野菜不足が叫ばれる昨今では野菜の摂取を推進する動きが大きくなってきました。でも、毎日沢山の野菜を食べるのって大変ですよね。そこで、青汁や野菜ジュースなどの野菜不足を補助する食品が台頭してきたのですが、逆に青汁や野菜ジュースで済ませてしまう人も増えてしまいました。

そこで今回は「青汁で野菜不足は解消できるのか」を解説いたします。

一日に野菜はどれくらいの量が必要なの?

厚生労働省の発表では、平均的な日本人が必要とされる栄養を摂るため一日当たり350g〜400gの野菜が必要とされています。大体、中くらいのキャベツ半玉に相当する量ですね。

なんだ、簡単!と言いたいところですが……半玉のキャベツって相当大きいですよね。男性ならペロリと食べてしまうかもしれませんが、私たち女性からするとこれだけでお腹いっぱいになってしまいます。

どういう野菜を食べればいいの?

実は、どんな野菜をどれだけ食べれば良いという明確な指標は日本政府から発表されていません。というのも、同じ野菜でも収穫時期や生産地域によって栄養価に大きな差が出てしまうからです。

一昔前までは厚生労働省の健康づくりのための食生活指針において「一日30品目を食べよう!」と書かれていたのですが、品目数にばかり消費者がこだわってしまい、バランスの取れた食事にならないため2000年以降の指針では削除されています。

ですが、ある程度種類の違う野菜を食べた方が良いのは栄養バランス的に見ても正解です。

なので、緑黄色野菜のような色鮮やかな野菜や淡色野菜のような色の薄い野菜をバランスよく食べるようにしましょう。

特に季節ごとの旬の野菜は季節外れの物よりも栄養価が高い傾向にあるので、なるべく旬の野菜を食べるようにするのがおすすめです。

青汁で野菜不足は解消できるのか

青汁だけで野菜不足を解消出来るかと聞かれたら、答えはNOです。確かに青汁に使用される野菜の品目はとても種類が豊富で栄養価も高いものばかりです。ですから、上手に青汁を選べば一日に必要な栄養を摂ることはできます。

しかし、人間は栄養だけで生きている訳ではありません。硬い野菜を噛むことで顔や内臓の筋肉を活発に動かし、多種多様な野菜の色や匂いは脳に刺激を与えます。

これら、食事によって起こる生理的な現象、刺激を青汁で再現することは出来ません。というのも、青汁は飲みやすく、栄養を吸収しやすく作られてしまっているので、わざわざ噛み砕いたり分解する必要が少ないのです。

そのため、青汁をはじめサプリメントや野菜ジュース、ダイエットシェイクなどで一日に必要な栄養の大半を摂っている人は体の老化、弱体化が早まる危険性があります。

要は適度なバランスが重要なのです。青汁は不足している栄養の補助食品として少量活用し、残りはきちんと食事から摂取しましょう。

青汁で上手に野菜不足を補おう

青汁は栄養価の高い野菜が使用されており、食事の補助に適した食品です。胃が弱っている人やご高齢の方でも安心して野菜の栄養を摂ることが出来るので、様々なシーンで役立つでしょう。

しかし、何事も過ぎるのは良くありません。忙しい朝や外出時など野菜を食べにくいタイミングでは青汁を活用し、ゆっくりと食事を摂れる時は色とりどりの野菜をキチンと食べるようにしましょう。

そうすることで、健康で美しい毎日を過ごすことができますよ。

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