ケールとは?
青汁の原料として代表的なものの中に、ケールがあります。ケールについては、よく知らないという人は少なくないものの、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
では、ケールとは一体どんな野菜なのでしょうか?
ケールとは、アブラナ科に属する野菜で、キャベツの原種です。和名は「緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)」「羽衣甘藍(ハゴコロモカンラン)」といいますが、元々は地中海沿岸に生育している野菜で、日本に伝えられたのは18世紀頃といわれています。
ヨーロッパでは、茹でたり、スープにしたりして食用として普通に食べられていたケールですが、日本では長い間、食用として用いられることはなく、鑑賞目的として利用されていました。
ケールが食用として用いられるようになったのは、戦前戦後の食糧難の頃にあります。しかし、その独特の香りと苦みから、食糧難の時期が過ぎると、食用として食べられることはほとんどなくなりました。
とはいえ、ケールは「緑黄色野菜の王様」といわれるほど栄養分が豊富です。しかも、1年中栽培できる生命力の強い野菜でもあります。そんな理由から、健康を促進する目的で、青汁として広く栽培されるようになりました。
ケールの種まきは、だいたい3月〜10月にわたって行なわれますが、非常に生命力の強い野菜なので、北の北海道から南の沖縄まで、年間を通じて日本全国で栽培が行なわれています。