今回はそんなケールについてご紹介します。
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ケールとは、緑黄色野菜の一種で、具体的には、アブラナ科のアブラナ属で、高さ1~2センチほどの比較的大きめの植物です。日本ではほとんどなじみがなく、スーパーの棚に並んでいるなんてことはまずありませんが、ヨーロッパでは煮込み料理として普通に使われているお野菜だそうです。
ヨーロッパの地中海地方を中心に分布しており、日本にはなんと江戸時代に渡ってきたとのこと。一応日本にも入っているのですね。
ケールはとても栽培しやすいお野菜のようで、温暖な地域あれば一年中収穫できるそうです。もしかしたらキャベツみたいな存在かもしれません。重宝しそうな野菜のようですが、なぜ日本ではなじみがないのでしょうか。それなりの理由があるようですよ。
ケールの特徴を一言でいうと、「緑黄色野菜の王様」だそうです。なんだかすごいですね。普通のお野菜と比べて栄養価が非常に高く、健康にも美容にも良いとされています。特に緑黄色野菜に含まれているβカロテンなどの栄養素の含有量が多いです。話題のスーパーフードのような野菜ですが、反面、デメリットも。
ケールのデメリットとしては、苦みがあって食べにくいことが挙げられます。青汁に使われる時でも、苦みによって飲みにくいため、たいてい他の原料と混ぜ合わせて商品化されています。
栄養価は青汁の三大原料の中でもグンを抜いて豊富なのですが、やや飲みにくいというのが最大のデメリットのようです。選ぶ際には、大麦若葉など飲みやすくて美味しい原料とミックスされているものを選ぶほか、牛乳や豆乳、ジュースなどで割って飲んだり、お菓子の生地に混ぜて焼いたりして、アレンジしてみると良いでしょう。
気になるケールの栄養素と効能について見ていきましょう。やはりいろんな栄養素が豊富で、それぞれ効能もたくさん見込めるようですよ。ざっくりとまとめてみました。
ケールにはβ-カロテンが豊富に含まれています。いかにも緑黄色野菜の王様と言った感じですよね。β-カロテンはにんじんジュースなどでよく見かけるかと思いますが、体内でビタミンAに変わります。効能としては、美肌効果に秀でています。具体的には、お肌の乾燥を防いだり、肌や粘膜を守ったり、抗酸化作用があってアンチエイジグ効果が見込めます。
ケール100グラムあたりのビタミンCは、81ミリグラムです。これは野菜の中ではトップクラス。効能としては、もちろん美肌効果です。シミの予防や改善、紫外線対策、コラーゲンの生成にも使われます。また、風邪の予防にもよく効くことで有名ですよね。ビタミンCは水溶性なのでたくさん摂っても大丈夫です。
ケール100グラムあたりのビタミンEは、2.4ミリグラムです。こちらも野菜の中ではトップクラス。ビタミンEは「アンチエイジングのビタミン」とも呼ばれていて、若返りに有効です。ビタミンCと一緒に摂ることでより効果が見込めるので、いっぺんに摂れるケールは美容に最適ですね。ちなみに、ビタミンEが不足すると、老化が早められたり、更年期障害を引き起こす原因になったりします。
ケール100グラムあたりのカルシウムは、22ミリグラムです。こちらも野菜の中ではトップクラスです。しかも、体内吸収率も非常に良いそうです。この吸収率については牛乳よりも格段に高いそうですよ。効能としては、骨を丈夫にするほか、イライラ防止などに効果が見込めます。
食物繊維も豊富です。食物繊維は2種類あって、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分かれますが、どちらも多く含まれています。効能としては、もちろんデトックス効果が筆頭にあげられます。便秘改善や予防につながり、体内の余分な老廃物をスムーズに排出する効果があります。
ルテインについてはあまりなじみがないかもしれませんが、青色光を吸収する効果があります。具体的には、パソコンやスマホを長時間見ていると眼球疲労やドライアイを引き起こすことがありますが、そういう弊害から目を守る効果があります。
メラトニンは最近よく耳にする名前ではないでしょうか。睡眠抑制効果があります。ケールに豊富に含まれているため、熟睡や快眠など、睡眠の質の向上に役立ちます。最近よく販売されるようになった睡眠系の軽いお薬にもメラトニンはよく使われていますが、植物からも摂ることができるのです。
いかがでしたか?ケールについて知る機会はあまりないと思いますが、健康にも美容にも効きそうなお野菜ですよね。残念ながら食材としてはほとんど売られていませんが、ケールの青汁を使ってお菓子やお料理を作ることはできますよ。
いろんな工夫が楽しめる原料です。ぜひ上手に使いこなしてくださいね!