青汁のカリウム、効果的な量はどのくらい?摂りすぎは危険?



野菜を食べない人に不足しがちなカリウムは、体の構成に大切なミネラルの一つです。

最近は青汁などで手軽に摂れるようになってきましたが、それによっていくつかの弊害も出てきました。

そこで今回は「青汁とカリウム」について解説していきます。

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カリウムって何?

カリウムは体に欠かせないミネラルの一つであり、主に血圧や細胞の浸透圧の調整を行っています。

カリウムは様々な食材に含まれていますが、大麦若葉やケール、高麗人参、どくだみ、干し柿やトマトジュースなどに多く存在します。

大麦若葉やケールなどは良く耳にしますが、干し柿やトマトジュースに多いのはちょっと面白いですよね。

カリウムの効果

一番有名な効果は「ナトリウムの排泄促進」ですね。日本人は高塩分な食生活習慣を持つためナトリウムを多く摂取しやすいのですが、この摂りすぎたナトリウムを排泄してくれるのがカリウムです。余分なナトリウムの排出はむくみの改善にもなるので、私たち女性には嬉しい効果です。

また、ナトリウムの排泄により血圧を下げる効果があるので高血圧で塩辛い食品が大好きという方は野菜や青汁を積極的に食べ、カリウムを摂取した方が良いと言えます。

大変有用な効果を持つカリウムですが、ナトリウムの過剰摂取や過度のストレス、コーヒーやお酒など利尿作用の強いもの、砂糖の摂りすぎ、過度のストレス等によってその多くが体外に排泄されてしまいます。

この場合はしっかりとカリウムを摂っておかなければ欠乏症になってしまう危険があります。

カリウムの適正量

厚生労働省が発表している日本人の成人を対象としたカリウムの「生活習慣病の観点から見た望ましい摂取量」は男女共に3500mg(3.5g)/日となります。

日本人は通常の食生活で1600mg(1.6g)前後のカリウムを摂ることが出来るので、残りの約1800mg(1.8g)が青汁やサプリメントで補うカリウム量の目安となります。

カリウムの摂りすぎと注意点

カリウムの摂取量上限は日本では正式に公表されていませんが、米国のデータベースによると3810mg(3.8g)/日以内であれば健康に害は無いとされています。

ですから、3800mg(3.8g)/日前後であれば問題が無いのですが、青汁の他にサプリメントなどを併用してカリウムを摂りすぎると発熱や体の麻痺、不整脈や低血圧、体に力が入らないなどの症状が出る場合があります。余りにも過度のカリウムの摂取は止めておきましょう。

また、腎臓病の人や高血圧の薬を飲んでいる場合は基準値よりもカリウムの量を節制する必要があるので、かかりつけの医師と相談をしてカリウムの摂取量を調整してください。

青汁に入っているカリウムはどれくらい?

カリウムが多く含まれている青汁

青汁三昧(三昧生活) …3861mg(3.86g)/製品100g中

大麦若葉(山本漢方) …3200mg(3.2g)/製品100g中

本絞り青汁(ファンケル) …3170mg(3.17g)/製品100g中

カリウムの含有量が多い物で100g辺り3g前後のカリウムが含まれていることがわかります。

青汁の一梱包あたりの量が大体5~8gなので、一食あたりのカリウム量は300mg(0.3g)程度。3食しっかり飲んだとしても1000mg(1.0g)を超えるか超えないかなので、過剰摂取の心配はまずありません。

ただ、商品によって差はありますので、必ず成分表をチェックすることをおすすめします。

カリウムの摂取は食事と青汁で十分。

カリウムは野菜中心の食事や青汁の摂取のみで十分な量を確保することができます。その為、わざわざサプリメントなどでカリウムを追加する必要は特にありません。

どんなに有効な栄養成分でさえ過剰に摂りすぎれば体に毒となってしまうので、きちんとカリウムの必要量を覚え、バランスの取れた食生活を心がけましょう。