青汁が流行している昨今、青汁は飲めば飲むほど良いという無責任な思い込みにより青汁をはじめとした栄養補助食品の過剰摂取、副作用が報告されることが多くなりました。
そこで今回は「青汁と副作用」について解説していきます。
Contents
日々の生活のエネルギーとして欠かせないご飯やパン、砂糖などを摂り過ぎれば病気になるように青汁であっても飲みすぎることで副作用が発生する場合があります。
メーカーごとに含まれている栄養が違うため一概には言えませんが、一日に飲む量は必ず青汁に書かれているメーカーからの注意書きに従って飲んでください。
また、体調不良や持病の方は飲み合わせや内臓の状態によって適正量であっても青汁が害となる場合があるので、医師の指導を仰ぎつつ、分量を調整してください。
ビタミンAやビタミンDといった脂溶性ビタミンは尿による体外への排出が出来ないため、体内に蓄積してしまいます。
適量であれば体の調子を整えてくれる素晴らしいビタミンなのですが、サプリメントや青汁の飲みすぎにより溜まり過ぎると体に害を及ぼすことがあります。
・ビタミンA …皮膚炎や脱毛、奇形児出産率の増加
・ビタミンD …吐き気や高血圧、腎不全
・ビタミンE …筋力の低下、下痢
・ビタミンK …基本的には問題が無いがビタミンK3のみ貧血や肝機能の低下
カルシウムや亜鉛、リンと言ったミネラルも青汁の過剰摂取によって過剰症が発生してしまいます。
よほど飲みすぎ無ければ問題はありませんが、サプリメントなどで大量にミネラルを摂っている人は飲み合わせに注意が必要です。
・カルシウム …便秘、腎機能不全、尿路結石
・マグネシウム …高マグネシウム血症、下痢、心停止
・鉄 …不整脈、肝障害、色素沈着
・亜鉛 …鉄分の不足、吐き気、めまい
・カリウム …高カリウム血症、筋力の低下、嘔吐
青汁に含まれる食物繊維も、取り過ぎると栄養の吸収を大きく阻害したり、便秘の原因になります。食物繊維の種類によって過剰症が変わるので、注意しておきましょう。
・不溶性食物繊維 …ミネラルの不足、お腹の張り、便秘
・水溶性食物繊維 …ミネラルの不足、下痢
過剰摂取という訳ではありませんが、腎臓病や甲状腺機能障害などの持病を持っていたり、ワーファリンという成分が入った薬を服用している人は青汁の飲用を控えましょう。
また、食物アレルギーをお持ちの方は自身のアレルギーである食品が使われていないか、注意深くチェックしてから飲用する青汁を選ぶようにしましょう。
人間が生きるために重要とされる酸素や水でさえ、取り過ぎれば毒となり死に至ることがあります。大げさかもしれませんが、どんな食べ物、飲み物であっても度を越えた摂取は身を亡ぼすのです。
健康に良いから、美容に良いからとイメージだけで過度の飲食はせず、メーカーや医師が推奨している分量を守って青汁を飲むようにしましょう。
また、病気やアレルギーを持っている方は自分の病気や常飲薬、アレルギーについてしっかりと医師からの説明を受け、自分でも理解してから青汁のような栄養補助食品を活用するようにしましょう。
無知のままでは何をするにも危険な状態のままですが、しっかりとした知識を得ることで、便利な栄養補助食品を上手く活用できるようになります。